パフォーマンスを披露
呪詛的な声とパフォーマンスを披露したスロッビング・グリッスルなどの表現アプローチを見ると、大衆ロックというより現代音楽寄りのアート性の要素が強く、かつパンク・ロックのように既存の音楽をできる限り踏襲しないというスタイルも兼ね備えている。これはスロッビング・グリッスルの前身がクーム・トランスミッション(Coum Transmission)という前衛アート集団であったことが深く関係している。
ミニストリーのアルバムTwitchに収録されているIsle Of Man (Version II)などは、スロッビング・グリッスル直系のインダストリアル本来のサウンドであり、その面影を今に見ることができる。これらのバンドは1990年代に入るまでには活動を停止したり、方針転換を余儀なくされたりしたが、ゼヴやホワイト・ハウスはスタイルをほとんど変えることなく現在も活動を続けている。
スロッビング・グリッスルが、1977年に発表した1stアルバムThe Second Annual Reportのジャケットで、「工業生産される大衆音楽」へのアンチテーゼとして"INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE"というスローガンを掲げたことがその語源とされている。
